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恋に落ちるマーケティング「VELDT」のコンセプトワークは見習うべき


二子玉川駅にある蔦屋家電に行ってきた。そして久々に衝動買いをしてしまった。

「VELDT」という名前のスマートウォッチだ。

その2012年に出来たそれまで名前も知らなかったメーカーの時計を文字通り「恋に落ち」て衝動買いしてしまった。

常々、ファッションや、嗜好品のマーケティングは難易度が高いと思っていた。選択肢が多いし、Webだけで完結することが少ないからだ。ただこのVELDTのやり方は鮮やかだったので、そのマーケティングの手法をまとめてみる。

1_ヴィジュアルで刺す

蔦屋家電を何となしに歩いていると、以下のディスプレイが目に入り「へぇ〜時計だ」程度にしか思わなかったが何とスマートウォッチと書いてあるのだ。そして、

serendipity “何かを発見する力”と言う名の特別なスマートウォッチ

とある。僕はこの時点で結構ビビッと来てしまった。理由を上げるといくつかあるが、

  • そもそもAppleWatchを買おうと思っていた
  • ただAppleWatch以外のスマートウォッチも探していた(海外含め)
    しかし全然欲しいものがなかった
  • スマートウォッチなのに、アナログ盤でデザイン性が優れていてかっこいい
  • これを付けていると何か素晴らしいアイディアを発見出来るかもというコンセプトへの期待感

などだ。ただしこの時点では値段も高いし、購買意欲はなく気になったので携帯で写メを取って後で調べようくらいに留めていた。

IMG_0795

2_コンセプト動画でファンにする

さて、その日は時間を持て余していたので、蔦屋家電の中にあるスターバックスで時間を潰すことに。そこで先程の写メを元に、メーカーのホームページを見ることにした。

そこに書いてあったコンセプトは魅力的で例えば

http://veldt.jp/concept

ネットの普及で便利な反面、失っているものも多い現代人。
画面に時間を奪われた生活を美しく健康的にリバランスする事をテーマに

画面を見ない時間を創り出す

画面から視線を上げ、周りに見つかる新しい発見こそ「SERENDIPITY」の名前の由来です。
ネットからの重要な情報を逃がすことのない安心感と、
周囲を見渡せる余裕を両立させるデザインが至るところに施されています。

これが凄く響いて、僕自身が

  • 画面に捕らわれている様な生活に辟易することがある
  • 旅が好きなのだが、移動距離が増えれば増えるほど、新しいものを見聞きすればするほどアイディアが出ると思っている

日頃この様に感じている中で、「欲しかったものと出会えた!」という感覚に陥った。

そして以下のコンセプト動画である。文字情報に囚われていた人類がVELDTによって開放されていく。

これを見た時1984年にスーパーボールで流された、Appleの1984を思い出した。「IBM帝国の支配にAPPLEが風穴を空ける」という伝説のCMだ。

 

その際の興奮のポスト↓

shot01

3_好きになったら値段が関係なくなる

ファッションのマーケティングの一つの答えは「好きにさせる・ファンを作る」ということにあると身を持って感じた。そうなると価格設定もあったようでなく、結局一番高いグレードを買ってしまった。好きになると、適正価格というものがわからなくなるので、相手の提示してきた選択肢(この場合58,000円、108,000円、168,000円)で選択しようと思うだけだ。

4_コンセプトで受けた印象が体現されていない残念なデザインと機能

ただし、この素敵なブランディングと買い物には残念ながらオチがつく。

「コンセプトの素晴らしさに製品が追いついていない」のである。

フォントやアイコンが残念

以下は活動量計だが、アイコンについてタニタ感半端ない。

そしてフォントがダサい。

どちらも画面の制約があるし、日本語だと特にダサくなるのはわかるが、このスマートウォッチの売りは「デザイン性」だったはずであるし、そこを期待して購入もしていた。

IMG_0826

機能が残念

カレンダーが見れたり、メールなどの通知が来るのは良いのだが、

タイマー・コンパス・世界時計・天気予報はいらない。

作りてとして機能を豊富にしたかった為だと思うが、そこじゃないと思う。

コンセプトにある「何かを発見する」為の機能を何がしかつけて欲しかった。

あと手品みたいなものでいいのだが、スマートウォッチであるならば、人をあっと驚かせる機能があった方がいいと思う。

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Bluetooth通信で利用するので、結局スマホから離れられない

これが結局コンセプトと一番相反していて、結局スマホが近くにないと使えないので、メールやSNSの通知はスマホと時計のバイブを同時に感じるはめになる。そうすると結局スマホを見てしまう。物理的に近いと、ついつい見てしまうものなのだ。

最後に:素敵なコンセプトなので、是非アプリのアップデート期待しております

偉そうにつらつら書いてしまいましたが、

  • まずこういうコンセプトでプロジェクトを起こしたことをとても尊敬しています
  • マーケティングのセンスがずば抜けていて、コンセプトはビシビシ刺さりました

大前提として上記2点を思っています。VELDT関係者の皆様やファンの方が当該ブログを読まれた際はその点だけご承知頂ければ幸いです。アプリを通じて機能がアップデートしていくことも理解しておりますので、そちらは是非期待しております。久々に衝動買いをさせて頂きありがとうございました。