カテゴリーページのSEOを強化する方法
カテゴリーページの考え方やSEOの強化方法を解説しています。カテゴリーページは一つの大きなページとして考えるべきこと、その為の「lin rel」固有のh1や説明文章について、又カテゴリーページがSEOで構造的に強くなる理由などについても解説をしています。
カテゴリーページはページ送り含め、1つの大きなページと考える
カテゴリーページとは、個々の記事を属性ごとに統合しているページです。Wordpressの様なブログ型のサイトを始め、多くのWebメディアが、記事とそれらを統合するカテゴリーページをもっています。
- カテゴリー01(記事A・記事B・記事C)
- カテゴリー02(記事D・記事E・記事F)
- カテゴリー03(記事G・記事A・記事E)
各カテゴリーに文章が紐付いている構造で、記事Aや記事Eの様にカテゴリーの属性を2種類持つような記事もあります。
上図赤枠の様な、ページ送りがあることも特徴の一つで、各ページごとに10記事までしか出力しないような設定のサイトだと、1ページ目には新しい順から「1-10記事目」2ページ目には「11-20記事目」3ページ目には「21-30記事目」と内容が表示されます。
さてこの様な構造を持つページのSEOを強化し最大化するには、この1ページ目〜3ページ目を大きな一つのページとして考えて検索エンジンに理解をしてもらう必要があります。その手順を以下の01〜05の工程で解説してゆきます。
01_rel=”next” rel=”prev” でページをつなぐ
このカテゴリーページ(分割されたページ)に関するグーグルの回答は明確です。
上図の様な「rel=”prev”」「rel=”next”」を使ってページとページを繋ぐことを推奨しています。上図はカテゴリーページの2ページ目に設定されているlinkタグです。1ページ目なら、
1 |
<link rel="next" href="http://more-hikkoshi.com/tetsuzuki/page/2/" /> |
3ページ目(最終ページ)なら、
1 |
<link rel="prev" href="http://more-hikkoshi.com/tetsuzuki/page/2/" /> |
と設定を行います。つまり、当該ページがどのページと連結しているかを示すのです。弊社がWordpressで実装する際は、function.phpに以下のコードを書き足すことで設定を行っています。
1234567891011121314151617181920212223242526272829303132333435363738394041424344454647484950515253545556575859606162636465 // Wordpressデフォルトのnext/prev出力動作を停止remove_action('wp_head', 'adjacent_posts_rel_link_wp_head');//カテゴリーページと分割ページでタグを出力function rel_next_prev_link_tags() {if(is_single() || is_page()) {//1ページを複数に分けた分割ページ(マルチページ)の場合global $wp_query;$multipage = check_multi_page();if($multipage[0] > 1) {$prev = generate_multipage_url('prev');$next = generate_multipage_url('next');if($prev) {echo '<link rel="prev" href="'.$prev.'" />'.PHP_EOL;}if($next) {echo '<link rel="next" href="'.$next.'" />'.PHP_EOL;}}} else{//トップページやカテゴリページなどの場合global $paged;if ( get_previous_posts_link() ){echo '<link rel="prev" href="'.get_pagenum_link( $paged - 1 ).'" />'.PHP_EOL;}if ( get_next_posts_link() ){echo '<link rel="next" href="'.get_pagenum_link( $paged + 1 ).'" />'.PHP_EOL;}}}//適切なページのヘッダーにnext/prevを表示add_action( 'wp_head', 'rel_next_prev_link_tags' );//分割ページURLの取得function generate_multipage_url($rel='prev') {global $post;$url = '';$multipage = check_multi_page();if($multipage[0] > 1) {$numpages = $multipage[0];$page = $multipage[1] == 0 ? 1 : $multipage[1];$i = 'prev' == $rel? $page - 1: $page + 1;if($i && $i > 0 && $i <= $numpages) {if(1 == $i) {$url = get_permalink();} else {if ('' == get_option('permalink_structure') || in_array($post->post_status, array('draft', 'pending'))) {$url = add_query_arg('page', $i, get_permalink());} else {$url = trailingslashit(get_permalink()).user_trailingslashit($i, 'single_paged');}}}}return $url;}//分割ページかチェックするfunction check_multi_page() {$num_pages = substr_count($GLOBALS['post']->post_content,'<!--nextpage-->') + 1;$current_page = get_query_var( 'page' );return array ( $num_pages, $current_page );}
引用:http://nelog.jp/rel-next-prev
02_カテゴリーページに固有のh1を用意する
これはカテゴリーページに限らず、内部対策の基本中の基本ですが、各ページごとに固有のh1を設定しましょう。
- ヘッダーのロゴのalt
- その付近のテキスト
がh1に設定されており、全ページ共通などのサイトはよく見かけますが、html文章としてそもそも論理が成立しません。またデザイン面はcssで制御できますが、例えばh1のフォントサイズが他の装飾よりも小さいということは、htmlで意味付けされた文章と、実際にユーザーに見えている文章のイメージが違うことになります。検索ロボットはその差をどう解釈して検索順位に反映させるでしょうか?カテゴリーページでも固有のh1の設定が必須となります。
03_カテゴリーページに固有の説明文章を用意する
カテゴリーのタイトルがあって、すぐに投稿のループ(記事の一覧)がある構造はよくありません。カテゴリーページが統合ページとして最低限の役割を果たすには、固有のタイトルと説明文章が必要です。雑誌や本を思い浮かべて貰えればわかると思いますが、雑誌の特集記事ではかならず、特集名と特集全体の説明文章があり、本であれば、章の最初には章のタイトルと説明文章があります。このカテゴリーページにおいて、ユーザーがどんな情報を得ることが出来るのかの説明文章を挿入します(例:引越し手続きカテゴリー)
04_2ページ目以降はh1や説明文章を置かない
カテゴリーページではページ送りの各ページも含めて一つの大きなページとして考えます。その為、固有のh1や固有の説明文章が必要なのは1ページ目だけで、2ページ目は、1ページ目の最後から続いたコンテンツが存在し、3ページ目は2ページ目の最後から続いたコンテンツがあれば良いのです。上図の様に2ページ目以降の赤枠箇所にはh1や説明文章が入りません。
05_title/descriptionの設定方法
WordPressの場合のカテゴリーページにおける、titleとdescriptionの書き方は詳しくこちらのWordPressでSEOに強い(title/description)の設定コード紹介ページで紹介しています。ポイントは、
- 全体を大きな1ページとして考える
- descriptionは1ページ目のみ
- 2ページ目以降のtitleは重複エラーをさける為、”○ページ目 [カテゴリーページのタイトル]”と設定
カテゴリーページのSEOが構造的に強くなる理由
理由01_内部リンクが集まる
- 主にパンくずリストによるもの
- その他諸々…
の理由により、カテゴリーページには内部リンクが多く入ります。これは記事数が多ければ多い程多くなりますし、内部リンクされるアンカーテキストによって、このカテゴリーページの定義付けが強化されます。また個々の記事の中でたくさんリンクを集めている様な強力な記事があれば、そこからの内部リンクは強力です。
理由02_コンテンツとして網羅出来る範囲が広い
単純な理由で、個々の記事よりも、ユーザーの検索需要への対応範囲が広いからです。例えば「引越し 手続き 住民票」と検索した人には、住民票について書かれた個別の記事がヒットするべきだと思います。それはその人の知りたいことが「引越しの際の住民票の手続き情報」が欲しいで間違いないからだと思うからです。
では「引越し 手続き」と検索した人ではどうでしょうか?
- 同じく「住民票の手続きのことが知りたい」かもしれませんし
- 「子供の転校手続きの情報」かもしれませんし
- 「どんな手続が必要なのか一覧情報が欲しい」のかもしれません
こうしたミドルワード・ビックワードの検索キーワードに対してヒットするページはどんなページがふさわしでしょうか?
- 「引越しの際の住民票の手続き情報ページ」なのか
- それとも「引越しの手続きに関して網羅しているカテゴリーページ」でしょうか?
検索エンジンは検索した人に最適な情報を提供することがその本分であるならば答えは後者です。前者が上位に来てしまえば、100人検索したユーザーの中で1割しか要望に応えれないかもしれませんが、後者であれば7-8割応えてあげれるからです。
部分価値と全体価値を意識する
カテゴリーページを考える時に、カテゴリーとして価値を高めることを考えるべきです。個々の記事がユーザーにとって付加価値があることは当たり前の話ですが、カテゴリーページがそれら記事のただの寄せ集めのページでは意味がありません。「一つ一つの記事の価値も高いけれど、カテゴリーページを通して読んだほうが(通読した方が)より価値が高い」「Aという記事とBという記事が互いに独立して存在しているがお互い補完関係にあるので、内部リンクを通じて相互に読み比べたりすることで、単体で読んだ時よりもより理解が深まる・新しい気付きを得る」などの価値です。そうした情報構造を持つこがユーザーにも好まれ、検索ロボットにも好かれSEOが強力なカテゴリーページへとつながります。