Mouseflowのフィードバックを利用したユーザー動向のリサーチ
弊社の提供するMouseflow(マウスフロー)には、ヒートマップツールやレコーディングの他に「フィードバック」という機能があります。カンタンに情報収集ができ、有料版であれば集めたデータの加工もご自身で可能です。使い方によって、さまざまな情報を得ることができるので、事例も含めて紹介します。
Mouseflowのフィードバック設定方法
フィードバックの設定はいたってカンタンです。メニューの「フィードバック」から「新しいキャンペーンを追加する」をクリック。表示されている手順に沿って、設定を行っていけばOKです。
質問の回答種類は「はい」「いいえ」といった選択肢や複数選択(Multiple answer)、テキストによる記載、選択肢によって、回答をそこで終了することもできます。
またトリガー設定で、ページが表示された後すぐにフィードバックを出す、スクロールをしだしてから表示するといった動作も可能です。ユーザーが回答しやすいタイミングを考えると良いでしょう。さらにメールへの通知設定も行えるので、回答をすぐに確認できます。
フィードバックを利用するにあたって、1番のポイントはユーザーが回答しやすいかです。選択肢が多すぎるとめんどうと感じて適当に回答します。その上いくつも質問をすると途中でやめてしまうことも多いようです。これまで見てきた中では、3~4問目くらいで終われるようにしたほうが良いでしょう。
ちなみにフィードバックは問合せフォームによる回答率よりも高く、3~5%程度となっています。
フィードバック機能の活用事例
工夫次第ではユーザーが考えていることを知る手段となるフィードバック機能。さまざまな活用方法をとっている企業様も多いので、いくつか活用方法を紹介します。
活用方法1 ユーザーの予算を知る
サービスや売る商品がユーザーの考える予算と剥離している場合は、購入してもらうことは難しいでしょう。特に高価なものほどユーザーの検討期間も長くなります。自身のサービスや商品価格がリーチしているユーザーにマッチしているかを知るためには、ユーザーの考える予算をズバリ聞いてしまうのが早いです。
フィードバックであれば匿名で回答可能なので、意外と素直に答えてくれます。もちろん適当な回答もありますが、明らかにいたずらと分かる場合は、検討データから外してしまえば良いです。予算との剥離が大きければご自身のサービス内容をもう一度考え直すことができます。
活用方法2 該当ユーザーにリーチしているか
本当に自身のサービスを欲しているユーザーがサイトに訪れているのかを知ることができます。特に広告をかけている場合は、広く表示しすぎて本来リーチしなくても良いユーザーに配信している可能性があります。
この場合、自身のサービスや商品の需要に関する質問をストレートに聞くのが良いでしょう。たとえば、購入や導入時期を大まかに質問し、回答が的外れでなければ訴求は成功しています。「検討していない」や「いいえ」といった回答が多い場合は、リーチしているユーザー層があっていないかもしれません。配信戦略などを練り直すことが可能です。
活用方法3 CVのハードルを下げる
お問い合わせフォームによるCVがなかなか取れない場合、フィードバック機能を使ってコンタクトを取る方法もあります。成功している事例では、自動車販売店。特に中古車市場の流れは早く、今日あった在庫が明日にはないといったことも多くあります。市場を良く知っているユーザーは、複数の質問に入力し回答しなければいけないお問い合わせフォームよりも、フィードバック機能のスピードが感が合うことも多いようです。すぐにコンタクトが取りたい場合、メールアドレスを入力して送ればお店の人から早々に回答がもらえ、探している車の交渉もスムーズに進められるでしょう。
同様に資料請求だけしたいといったとき、住所や会社名、担当名、電話番号…すべて打ち込むのもなかなか手間です。企業側は次の営業のために多くの情報が欲しいところですが、ユーザーは自身で選びたい気持ちが強いこともあります。そういったユーザーには、手軽に資料請求をできるほうが有効です。ただし、資料送付でも価格や納品時期などの核心はやりとりで行えるような資料作りが必須となります。
まとめ
フィードバック機能は、ユーザー情報を簡易的に収集できます。事例を挙げた以外にも、ユーザーとのコンタクトを取りやすくする方法があるはずです。収集したデータを一括でダウンロードするには有料会員が必須ですが、かなり価値の高いデータと言えます。営業スタイルが変わりつつある現代で、いかにユーザーと接触できるかは重要なポイントとなるでしょう。無料版でもフィードバック機能を使用することはできますので、ぜひ一度試してみてください。