インターネット広告を成功に導くポイント!PDCAの重要性

インターネット広告は、TVCMや雑誌と比べて安価で多くの人に目につきやすいため、中小企業でも利用が進んでいます。利用方法がわかってしまえば誰でも出稿が可能ですが、広告費に見合った成果が出るかは別です。ほかの広告よりも安価とは言え、描いていた成果が出ないままでは意味がありません。インターネット広告で成果を上げるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。最も大事と言われているのは、PDCAを理解し実行することです。

広告業界の動向

少し広告業界のお話をしておきます。広告と言えば、TVや新聞・雑誌を思い浮かべる方も多いでしょう。実際にどれくらいの広告が出向されているのか、経産省の業態動向の資料をもとにグラフ化してみました。

2020年はコロナ禍1年目ということで、広告の売上は前年とほぼ変わりありません。しかし、2021年は前年を上回る売上となっています。また全体でほぼ横ばいとなっていた売上の中でも、インターネット広告においては伸び続けているのがわかります。

インターネット広告の売上がコロナの影響を受けずに伸びている理由は「多くの人が見ている」「広告費が安い」だけではありません。CMや新聞と比べて、レスポンスがわかりやすく掲載時間や地域、年代などターゲットが絞りやすく細かい設定ができるためと思われます。

また、インターネット広告では出した広告の何が悪かったのか、どこが成果につながったのかを分析しやすいため、多くの企業が取り組みやすいと感じているようです。

インターネット広告のPDCA

インターネット広告の良さは、出した広告の分析が細かくできる点です。広告をしたから「売れた」「売れなかった」ではなく、何がお客様に響いてどういった要素がダメだったのかを具体的に知ることで次の広告に活かします。

そこでよく言われるのがPDCAです。PDCAはplan-do-check-act の略。生産技術において品質を上げるための継続的な改善手法として使われています。Plan(計画)、 Do(実行)、 Check(評価)、Action(改善)を繰り返すことで業務を改善する考え方です。

インターネット広告のPDCAは下記のように実施します。

Plan(計画)

広告運用の計画になります。この段階で、ターゲットに対してどのような手法(Google広告やFacebook広告など)やエリアでいくらの予算で広告を行うのか考えます。また、広告のよって得られる成果(売上、お問合せなど)を数値化し具体的にしておくと誰が見ても評価がしやすいでしょう。

Do(実行)

上記で立てた計画を実行します。実行中も予定通り進んでいるか注視する必要があります。毎日チェックしなくても良いですが、あまりにも計画と離れているようであれば再考したほうが良いでしょう。

Check(評価)

計画時に出しておいた数値を比較し、評価します。評価対象は1つの成果を得られるために使用された広告費、計画時に立てた成果数を判断基準にすると良いでしょう。ここで、良い結果だけでなく悪かった場合、どのような理由が挙げられるのかも検証します。

Action(改善)

評価を受けて、このまま継続するのか内容を変更して進めるのかを判断します。1回ダメだったからと言ってすぐにやめてしまっては意味がありません。何度も修正を重ねて繰り返すことで、より成果の出やすい広告になるでしょう。そのため、最初に多くの広告費をかけるのではなく、半年や1年などで計画を立てその間に広告に充てられる費用を算出しておくことが大事です。

PDCAを上手におこなうポイント

1.目標を数値で具体的にするためのリサーチ

目標を立てる際は、具体的に数値化することが大事です。具体的な数値を出すためには、自分たちの理想値ではなく業界や競合のリサーチを行って実際に出せるであろう数値を算出することです。難しい目標は失敗のもとになります。

たとえば、競合がインターネット広告をはじめて何%売上があがったのか、何年も継続して広告を出しているがいくら広告から売上が出ていれば継続できるのかなどと具体的に考えるといいでしょう。広告代理店でリサーチは行えますが、そういった場面でも積極的にかかわっていくと成果が出やすいです。

2.改善策は1つに絞る

広告を実施した結果、いろいろな改善点を発見したとします。しかし、改善したい点を多く見つけても次に実施するときは1つにしておきます。なぜなら、一度に多くの改善点を盛り込んで広告を行うとどれが正しかったのかわかりません。また、その広告は良くても、次に違う広告を打った際、同じ失敗をしても何を改善すればよいのかわからなくなります。

同じ失敗を繰り返した場合、軌道修正するのに前回と同じ時間をかけていては意味がありません。時間を有効に利用するためにも、改善点は1つでテストを繰り返し、成功事例は記録しておくと次に活かしやすいでしょう。

3.計画に沿って広告を運用する

よくありがちなのですが、失敗しているから計画からすぐに変更したりやめてしまったりしては、立てた計画の良し悪しが判断できません。また、スケジュールが変わることで検証もしづらくなってしまいます。計画からズレていたとしても、なぜそうなったのかを検証して次に活かすようにすると良いでしょう。

4.評価はわかりやすく可視化する

広告の評価は担当者だけがわかっていればいいというわけではありません。前回からの違いや数値をグラフなどで可視化すると過去からの経緯もわかりやすく、自分以外の方にも説明がしやすくなるでしょう。次の広告施策にも活かせるので、ぜひ可視化を念頭にまとめてみてください。

まとめ

インターネット広告では、PCDAを行って改善し継続的に行うのが主流となっています。これまで成果が出なかったからとあきらめていた方も、取り組み方をもう一度見直してみるのも良いかもしれません。インターネット広告は大手企業のみが勝てる媒体ではなく、中小企業でも方法次第では大手企業なみに売上を伸ばせる方法の一つです。ポイントを押さえれば、あとは試していくだけ。しかも少額の費用から行えるので、ハードルは低いです。改善方法がわからないなどは、広告代理店と相談しながら行うのも良いでしょう。ぜひPDCAを回し、成果につなげてみてください。

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