保険証ですぐ借りれるサラ金が意外とある

国民の方であれば、大方が保険証を持っているかと思われます。病院に行くときなどに必要になる保険証ですが、サラ金のカードローンを利用する際にも提示することができるのでしょうか。

そこで今回は、カードローンに申し込む際に保険証のみでOKなのかについて、見ていきたいと思います。また、保険証を提出する際の注意点などについてもお伝えしましょう。

病院だけではない!保険証はカードローンに申し込む際も利用可能

我が国では国民は健康保険に加入することとなっているため、国民が全体的に健康保険証を持っていることが基本です。保険証は、病院に行くなどの用途がなければ使用することもあまりないかもしれません。

しかし保険証は、カードローンに申し込む際に身分証明書として業者に提示することが可能です。

保険証には顔写真が載っていないため、お金を借りるならもう1点他の書類も提出する必要があります。

他に提出することができる書類については、後述いたします。

なぜ?保険証提出の場合に書類が増える理由について

カードローンでは本人確認書類として保険証を提出する場合には、提出書類が増えるケースがあります。保険証は公的な書類ではありますが、上述の通りに顔写真が載っていません。また、現住所も記載されていないため“どこの人”なのかが分からないでしょう。

そうしたことから、保険証は本人確認書類としては有効性が低くなります。それもあり、各カードローン業者により保険証の扱いが変わってくるのです。例えば主婦であればパスポート等を持っていない方もいるため、保険証で身分証明ができるのは便利となります。

勤務先把握のため!保険証を提出したなら信用度をチェックされる

もし本人確認書類として保険証を提出したなら、あなたの信用度がチェックされる可能性があります。

社会保険証あるいは組合保険証等は、あなたの勤務先の情報が含まれていて、仕事をしていることが明確に分かります。さらに資格を取得した入社日までも記載されているため、どの程度在籍していたかも分かるでしょう。

ただ国民健康保険証の場合には、そういったものの記載がありません。国民健康保険証の場合は不利になるというほどではないものの、社会保険証の方が有利となる可能性があるでしょう。

職場への電話なし?社会保険証などで在籍確認を回避できるのか

一般的には、カードローンの審査の過程において“在籍確認”という作業が行われます。これは、申し込み者の勤務先に電話をかけて実際に勤務をしているのかを確認するという作業です。

在籍確認においては、カードローン業者の担当者が勤務先に電話をかけてくるため、職場にカードローンに申し込んだことがバレてしまうのではないかと心配になるかもしれません。とはいえ、業者側もプライバシーに配慮をして担当者の個人名で電話をかけます。

そのため、在籍確認が原因でカードローンの申し込みがバレてしまうこともないでしょう。それでも、中には在籍確認の電話をかけてきて欲しくないという方もいるものです。

健康保険証を提出することにより、在籍確認が免除となる場合があります。

それは、前述の通りに社会保険証の場合には勤務先の名称あるいは在籍期間が記載されているのが理由です。社会保険証により在籍確認を回避できるのかについては、業者に直接お問い合わせください。

知っておこう!他にも書類の提出を求められることがある

健康保険証を本人確認書類として提出する場合には、他の書類の提出も促されることがあります。さて、どういった書類が必要になるのか、確認しておきましょう。

覚えておいて!同時提出となる書類を確認しておこう

健康保険証を提出するなら、他の書類の提出も必要となる業者があります。その書類とは、以下の通りになります。

  • 住民票の写し
  • 公共料金の領収書(電気、ガス、水道等)
  • 納税証明書

とはいえ、上記の書類も業者により異なる場合があるでしょう。業者のホームページで確認をしておくことが大事です。

現住所が記載と異なる!その場合は現住所を証明する必要がある

引っ越しをした場合には、保険証と現住所が異なる場合もあるでしょう。その場合には、現住所がきちんと証明できる書類も提出しなければなりません。使用できる書類は以下の通りです。

  • 住民票の写し
  • 印鑑証明書の写し
  • 公共料金の領収書(電気、ガス、水道等)

保険証も上記の書類も用意できないようであれば、カードローンには申し込みができない可能性があります。

一定額以上の場合に必要!高額を借りるなら収入証明書も必要

ある一定額以上のお金を借りるとしたら、収入証明書も提出することになります。収入証明書としては、直近の給与明細と通年分の賞与明細あるいは源泉徴収票、確定申告書などが該当します。

収入証明書の提出が必要となる基準は、消費者金融と銀行カードローンで異なる点を知っておいてください。

消費者金融では『貸金業法』に則り営業が行われていますので、50万円を超える金額を借りる場合に収入証明書が必要です。

また、他社からの借入も合わせて100万円を超える場合にも同様です。銀行の場合は『銀行法』により営業されているため、その業者により規定は異なるとはいえ数十万円から数百万円を借りる場合に収入証明書も提出することとなります。

例えば三菱UFJ銀行バンクイックや三井住友銀行の場合は、50万円以上を借りる場合に収入証明書も用意しなければいけません。

保険証を提出する際の注意点

続いて、保険証を提出する際の注意点について迫ってみたいと思います。カードローンの申し込みで保険証を提出する場合には、どういった点に注意をすれば良いのでしょうか。

それはダメ!他人名義の保険証ではお金を借りられない

他人名義の保険証でカードローンに申し込むことあるいは、他人にローン用のカードを貸す行為は禁止となっています。本人の了承を得ずにお金を借りたとしたら、詐欺として訴えられる可能性があるでしょう。

ここでの“他人名義”とは、友人や恋人同士だけでなく例え家族であってもいけません。もしも本人が許していたとしても、金融機関に対して虚偽の申告をした場合は、違法行為としてみなされてしまいます。

保険証は身分証明書として認められていますし、保険証のみでお金が借りられる業者も存在します。もしかしたら、それは貸金業登録をしていない違法業者かもしれません。誰かに使われてしまわないためにも、もし保険証を紛失したりした場合には直ちに届け出を出すことが賢明です。

犯収法の改正?運転免許証のコピーだけでは借りられないとの話

2020年4月1日に『犯罪による収益の移転防止に関する法律』が改正されました。この法律は“犯収法”とも呼ばれ、犯罪やテロなどにお金が流れないようにするために施工されたものです。

犯収法が改正されたことにより、カードローンの申し込みにおいて提出書類が増加するという変化がありました。これまでは、本人確認書類として運転免許証のコピーの提出のみで済みました、

しかし、犯収法が改正されてからは運転免許証と“保険証”のコピー2つが必要になったという情報もあります。もしかしたら、業者も本人確認書類の変更をするなどといった対応をとる可能性もあるでしょう。

業者の説明を良く読むようにして、書類を揃えてから申し込むようにしてください。

それは怖い!保険証をもし落としたらサラ金などで悪用されるのか

もしも誤って保険証を落としてしまったとしたら、とても不安になるでしょう。何かに悪用されるのではないかと考えることもあるかもしれません。では、保険証を使いサラ金などで悪用されることはあるのでしょうか。

要注意!保険証は原本でなくても悪用される可能性がある

コピーであれば問題ないと思うかもしれませんが、保険証はコピーであっても悪用される恐れがあります。

インターネットにおいての本人確認書類として、多くの場合で免許証や保険証の画像で大丈夫とされています。また対面での本人確認で保険証を提出した場合にも、コピーで通用するケースもあるでしょう。

保険証を失くしてしまった場合には、誰かにどこかでコピーをされるなどしている可能性もあります。もし保険証を盗難されて後に手元に戻ってきたとしても、もしかしたら写真に撮影されているもしくはコピーされていると考えられます

悪用防止!保険証を紛失した場合の対応策について解説

もし保険証を紛失した場合は、速やかに警察署を訪れて「遺失届出書」を作成して、保険証の紛失・盗難の申告をすることが大事です。手続きが済むと受理番号が教えられるため、保管しておくようにしましょう。

もし仮に保険証を悪用された場合には、受理番号を提示することで被害を証明することが可能です。紛失を届け出た後には、保険証の発行元に対して再発行依頼の手続きをしてください。

再発行の依頼をする機関は、加入している保険証の種類により変わってきます。例えば会社に勤務していて社会保険に加入しているなら、職場を通じて協会けんぽに依頼をすることになります。

届け出をしてから、新たな保険証が届くまでは一週間ほど必要となるでしょう。

慌てないで!保険証を悪用されても請求に応じる必要はない

保険証を実際に悪用された場合には、借金関係で使われる事例が多いと考えられます。もし実際に被害に遭ってしまったなら、紛失に気付いた時点で警察に届けることや再発行手続きが済んでいる場合には、後は請求に応じることなく警察に被害届を出してください。

もし、身に覚えのない請求が来た場合には動揺してしまうかもしれませんが、冷静に対応をすることがポイントです。一緒に住む家族がいたなら、悪用されたことで請求が来る可能性があることを話しておくのも1つの方法です。

前もって知らせておけば、家族も驚かずに対処できるでしょう。なおクレジットカードなどとは異なり、保険証は利用停止あるいは番号の変更などをすることはできません。

どうなの?保険証で借りられるサラ金業者はあるのかをチェック

最後に、保険証を提出することでお金を借りられるサラ金業者はあるのかについて、確認してみたいと思います。プロミスやアコム、モビットを例に見てみましょう。

プロミスは免許の代わりに保険証と住民票が使用できる!

プロミスでは、本人確認書類として運転免許証の提出で申し込みをすることができます。もし運転免許証をお持ちでなければ、パスポートもしくは保険証プラス住民票の提出で代用可能です。

もし記載された住所と現住所が異なる場合は、以下の書類(6カ月以内に発行されたもの)も用意する必要があります。

  • 公共料金の領収書(電力会社・水道局・ガス会社・NHK発行のもの)
  • 住民票の写しもしくは住民票の記載事項証明書
  • 国税または地方税の領収書、もしくは納税証明書
  • 社会保険証の領収書

また50万円以上を借りる場合には、収入証明書の提出も必要となります。他社との借り入れ額の合計で100万円以上となる場合も同様です。最新の源泉徴収票か確定申告書、直近2ヶ月分の給与明細書と直近1年分の賞与明細書の中からいずれかを用意してください。

SMBCモビットは10秒簡易審査があり便利

SMBCモビットでは。申し込み時の提出書類として運転免許証の提示が必要です。もし運転免許証がない場合には、保険証などの提出で代用できます。またSMBCモビットには『10秒簡易審査』というサービスがあり、少ない入力項目で借り入れ可能かどうかを診断することが可能です。

また、会員専用のサービスである『Myモビ』というネットサービスが利用できます。こちらのサービスでは、例えば返済シミュレーションを行うこともできるでしょう。そして、『モビットアプリ』というアプリケーションの活用も便利です。

『モビットアプリ』をスマホにインストールすることで、スマホでキャッシングを行えるようになります。セブン銀行のATMで、24時間いつでも利用可能です。

色々ある!アコムは方法により提出書類が変わってくる

アコムでは、運転免許証や保険証、パスポート、マイナンバーカードといった本人確認書類1点の提出で申し込むことが可能です。また、アコムは必要書類の提出方法が様々にある点が特徴でもあります。

まずスマホアプリより、かんたん提出をすることもできます。本人確認書類より1点を用意して提出するだけで申し込み可能です。またWebでのアップロードやFAX、郵送において提出する方法もあります。

この場合は、本人確認書類の中から2点を選び提出することになります。もし1点しか用意できない場合は、発行日から6か月以内の補足資料を追加で提出してください。補足資料としては、住民票の写しや公共料金の領収書が当てはまるでしょう。

例えば、運転免許証と保険証や、保険証と住民票の写しといった組み合わせ方法もあります。また店舗や無人契約機“むじんくん”への来店で提出する場合は、本人確認書類から1点を持参してください。

もし保険証を提出する場合には、アコム側から契約後に書類が送付されるか、補足資料の提出が必要となります。補足資料は住民票の写しあるいは公共料金の領収書です。

保険証は本人確認書類として代用することもできる!

保険証も、本人確認書類としての効力はあります。しかし、顔写真がないことなどから運転免許証よりも効力が劣るでしょう。そのため。保険証を本人確認書類として提出する場合には他の書類も一緒に提出することになるのが通常です。

アコムやSMBCモビットでは保険証のみの提出で借り入れができますが、プロミスの場合は保険証に住民票の写しをプラスして提出する必要があるため、覚えておいてください。

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