【消費者金融】年齢制限なしで借り入れできる処はある?
シニアの方でも、お金が必要になり借りたいと思うことがあるかもしれません。しかし、消費者金融などには年齢制限が設けられています。そこで今回は、どうして年齢制限が設けられているのか、そしてシニアがお金を借りるとしたらどういった点に注意をするべきなのかについて、迫ってみたいと思います。
また、年齢制限が設けられていない借入方法についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
目次
どうなっている?まずはカードローンの年齢制限について確認
最初に、カードローンの年齢制限がどの様になっているのかについて、迫ってみたいと思います。何歳から何歳までお金を借りることができるのでしょうか。
消費者金融と銀行では年齢制限が異なる傾向にある!
カードローンの年齢制限は、満20歳から65歳(~69歳まで)が一般的となっています。
消費者金融の場合は“満20歳以上69歳以下”となっているのが傾向です。そして銀行カードローンでは、“満20歳65歳以下”と設定されています。カードローンといっても、消費者金融と銀行では年齢制限が異なる点を覚えておいてください。
消費者金融の方が、上限年齢が高くなっているでしょう。
要確認!契約条件に年齢制限が記載されている
年齢制限については、各業者の契約条件にそれぞれ記載されています。契約条件を満たさなければ、契約をしてお金を借りることができないのです。とはいえ、金融機関により年齢制限の幅は変わってくるでしょう。
そのため、70歳でも利用できるカードローンも中には存在します。最初に、利用を検討している金融機関のホームページで、契約条件を確認するようにしてください。
なぜあるの?カードローンに年齢制限がある意味を検証
続いては、カードローンに年齢制限がある理由について迫ってみたいと思います。下限の制限がある理由についても解説いたします。
70歳以上は年金以外の収入がなくなるのが理由!
70歳以上は年金以外の収入がなくなるというのが、年齢制限の上限が設けられている理由です。現在は60歳で定年退職をしたとしても、再雇用で働いたり他の仕事をする方などがいます。
しかし、70歳以上ともなるとリタイアをする方も増えてくるでしょう。
そのため、その頃の年齢になると年金以外の収入を得られなくなるので、借入をすることには慎重になるケースが出てくるのです。
業者としても、年金のみしか収入がなければ収入とみなしていません。そうしたことから、働いて収入を得られる60代までを年齢制限の上限としていると考えられます。
上限の範囲内なら年金受給者もOKのところもある
年金を受給している方も、カードローンを利用できないわけではありません。それぞれの業者が定められている年齢制限の範囲の中であれば、年金を受給している方も利用可能な商品もあります。
それでも、各業者が定める基準を満たしておかなければいけません。業者の中には、年金に限らずパートやアルバイトで収入を得ていること、といった条件を設けているケースも存在します。この点にも覚えておきましょう。
下限が設定されているのは民法規定があるから!
年齢制限に上限があるなら、もちろん下限もあります。年齢制限の下限が設定されている理由についても、見てみましょう。上限だけでなく、下限があるのはなぜなのかを知っておくことも、大事です。
年齢制限に下限が20歳からと設定されているのは、民法で『法律行為を単独で行うことができるのは20歳の成人』と規定されているためです。民法においては、未成年者が法律行為を単独で行った場合に、取り消すことができます。
そのため、例えば19歳で融資を申し込んだとしても、その契約が破棄される可能性もあるのです。多くの金融機関で20歳以上と規定しているのは、それが理由となっています。
きちんと返済できるか審査するために年齢制限がある!
カードローンの年齢制限は、“きちんと返済できる”のかを見極めるためにも存在しています。カードローンでは、上限年齢が70歳と決まっています。それならば、例外として安定収入を得ている70代以降の人たちは、お金を借りられないのかという疑問が起こるかもしれません。
例を挙げるとすると、75歳の現役医師で年収1,000万円を稼いでいるとします。この場合は、68歳でアルバイトをして年収を150万円得ている人と比べると、より安定していると考えられるでしょう。
そうしたことから、年齢の上限と下限を設けられています。よって、70代や80代で元気があり安定収入があっても、カードローンの審査に申し込むことはできません。ただ、70代以降の方にお金を貸してはいけないと、法律で決まっているわけでもないでしょう。
それもあり、業者側が丁寧に審査を行い大丈夫だと判断をすることができれば、貸しても良いことになっています。なお、カードローンに申し込めるのは70歳未満とされていますが、69歳までに完済しなければいけないというわけではありません。
例えば、73歳まで借りることができ返済はその後もしていくことになる、カードローンも存在します。
どこがポイント?シニアが利用するにあたっての注意点
シニアがもしカードローンを利用するとしたら、注意するべき点があります。シニアはどの様な点に注意すれば良いのでしょうか。
気を付けよう!年金収入のみならNGのケースもある
カードローンには、年金収入のみであれば審査を受けることができない商品もあります。上限年齢が高いカードローンもあるものの、年金しか得ていなければ審査が受けられない場合もあるでしょう。
もし年金以外に収入を得ていないなら、丁寧に商品概要を確認するようにしてください。そして、担当者に相談することが賢明です。
ここも大事!上限年齢になったら追加融資できない
高齢者がカードローンを利用していても、規約で定められている上限年齢に到達する時がくるでしょう。そうなると、それ以上は契約が更新できなくなります。契約の更新ができなければ、お金を追加で借りることができません。
年齢が上限になったなら、返済のみをしていくことになるのです。
もし継続してお金を借りたいのであれば、何歳から契約の更新ができなくなるのか、確認しておくことも大事になります。審査に通過しても、翌年になり契約を更新できなかったということにないようにしましょう。
絶対にダメ!高齢者を狙うヤミ金には関わってはいない
高齢者に限りませんが、カードローンを利用するとしたらヤミ金に注意しなければいけません。ヤミ金は、法律に則って営業をしていませんし、正規業者より格段に高い利息を設定しています。中には、高齢者を狙うような悪質なヤミ金もある点を覚えておいてください。
そのため、利用をするなら十分な注意が必要です。あまり知名度のない業者を利用する際には、しっかりと確認することが大事になります。
シニアが借りられる年齢制限なしの金融機関はある?
もし年齢制限がなければ、高齢者でも年齢を気にすることなくお金を借りることができるでしょう。では、年齢制限がない金融機関はあるのでしょうか。シニアにおすすめの融資についてもご紹介します。
大体のカードローンは年齢制限を設けている!
年齢制限を設けていないカードローンはあるのだろうかと、気になっている方もいるかもしれません。もし年齢制限がなければ、高齢者の方も利用しやすいでしょう。しかし、大体のカードローンは、年齢制限を設けています。
いつまでも借りられるというわけではないのです。
高齢者の方であれば、年齢が上がるに従い仕事をするのも困難になってくるのが一般的というのも理由でしょう。
では、高齢者が借りやすい融資やカードローンはあるのでしょうか。
年金を担保に借りられる!『年金担保融資制度』が選択肢
シニア世代なら、年金を担保にしてお金を借りられる『年金担保融資制度』が選択肢です。この制度は、独立行政法人・福祉医療機構が運営をしています。10万円から200万円の間で、年間受給額の80%まで借りることが可能です。
福祉医療機構が、年金を支給している機関から直接年金を受け取ることで、返済となる仕組みとなっています。なお、担保については以下のような条件です。
- 年金を受ける権利(受給権)を担保
- 申し込みの際に年金証書を預けること
そして、保証人は連帯保証人が必要ですが、信用保証機関に保証料を払えば、連帯保証人は必要ありません。利率は2.8%と低くなっているので、年金受給者の方にも易しくなっています。
自宅を担保に!リバースモーゲージで自宅にいながらお金を借りる
最近では、リバースモーゲージを利用する方も増加しています。リバースモーゲージは、高齢者向けの制度であり自宅を担保にしてお金を借りることが可能です。自宅を担保にすると聞くと、せっかく住み慣れた我が家を手放さなければいけないのかと、不安になるかもしれません。
しかしリバースモーゲージの場合は、自宅に住み続けながらでも生活費あるいは老後の資金を得ることができるでしょう。もし契約者が亡くなった場合には、自宅を売却して売却したお金が一括返金されるシステムになっています。
なお、リバースモーゲージは取り扱っている業者により限度額や金利といった条件が異なります。前もって契約内容をしっかりと確認して、自分にマッチする業者のリバースモーゲージを利用することが大事です。
持ち家のあるシニアの方におすすめの制度でもあります。
30日無利息!プロミスは高齢者への融資に積極的
大手消費者金融のプロミスは、69歳まで申し込むことができます。それもあり、高齢者に対する融資も積極的に行っている点が特徴です。
初めて利用される方なら、30日間無利息期間が設けられているのも魅力です。
そのため、早めに返済ができるなら無駄に利息を支払うこともないでしょう。毎月の返済が不安だという方に適している業者です。24時間いつでも申し込みができますし、セブン銀行のATMで24時間お金を借りることができます。
また、通常金利は4.5%から17.8%です。インターネットをお使いになられる方なら、プロミスの公式サイトには『お借入れシミュレーション』があります。3項目のみを入力するだけで、借入が可能かどうかを簡易的に判断することが可能です。
審査に通過できるか不安であれば、シミュレーションを実施してみることも一案でしょう。
SMBCモビットならWeb完結で電話や郵送物なしになる!
SMBCモビットも、69歳までの方が申し込みできます。SMBCモビットの最大の特徴は、Web完結で申し込めば電話連絡や郵送物がないという点です。Web完結とは、インターネット上で申し込みから借り入れまでを済ませられるというシステムです。
家族にカードローンの利用がバレる心配がありません。家族に内緒でお金を借りたい方にも便利になっているでしょう。また、こちらの金利は3.0%から18.0%となっています。最短で即日融資が可能になっているので、お金を早く借りたいという方にもおすすめです。
審査時間が速い!インターネット返済のあるアコムも便利
アコムの場合も、20歳~72歳までの方が利用できるのがポイントです。定年退職を迎えた方でも、申し込みをすることができるでしょう。
またアコムは審査時間の速さが魅力であり、最短30分で融資を受けることもできます。当日融資を希望しているのであれば、21時までに申込をしましょう。
なおアコムなどの消費者金融では、利用者の10人に1人が高齢者とされています。高齢者も、アコムなどを多く利用しているということです。もし年金の受給だけでなく、家賃収入や働いて得たお金があるなら、アコムを利用することができます。
消費者金融には年齢制限が設けられている!
年齢制限なしでお金を借りられたら便利かもしれません。しかし、消費者金融の多くでは年齢制限を設けています。下限は20歳となっていて、上限は65歳から72歳までとなっているケースが多いでしょう。
上限が設けられているのは、高齢者になると仕事をしていない方も多く、収入が年金のみとなるからです。
安全、確実にお金を借りるためにも、「未成年でもお金を貸します」「審査なしでお金を貸します」といった正規業者ではないところでは借りず、きちんと調べてから借入先を選択してくださいね。