オルガルヒに学ぶ「ギャップを狙う」
どうやってチャンスを作り出すか、みたいな話になるが、この資本主義社会の中でベンチャー企業がどう生きていくべきかを考えると、このギャップを狙うということが必要があると感じている。
前に情報格差と集中投資について書いたが、情報格差には2種類あり、
- (A)相手が全く知らない(がこちらは知っている)
- (B)相手もこちらも知っているが、感じる価値に大きな差がある
ということだ。今日書いているのは(B)についてとなる。
例えば01_ロシアの新興財閥が活かしたギャップ
ロシア語で新興財閥のことを「オルガルヒ」と読んでいるらしい。個人的に格好いい響きだと思っているが(笑)そんなことはどうでもいい。実はどこで聞いた話なのか忘れてしまったのだが(高校の社会の授業だったような・・・)印象に残っていた話を紹介する。
「ソビエトが崩壊した後、ロシアは国民に国有企業の株式などが均等に分配した。ところが当時のロシア人にとって、株式が価値があるとは思えなかった。資本主義は悪と教えられていた人々にとって、株式=悪の象徴そのものであった。そこに気づいた新興財閥のオーナー達は格安で株式を取得していき、今日の富を築くに至った」
正直裏取りをしていないので、どこまで本当の話かはわからないが、本当であればとても賢い(ちょっとずるいけど)やり方だと思う。
例えば02_北京原人に日本国紙幣は何の価値も持たない
当たり前の話であるが、貨幣経済制度の価値観を持っている人間と、狩猟採集生活を送っている人間の価値観は当然違う。江戸末期に日本は大量の金を米国に持っていかれたし、いわんやインカ・アステカだ。
例えば03_先輩のFX必勝法
僕はFX投資をしたことがないが、前職時代の先輩がこう言っていた。「FXで、今後市場はこう変わるだろうと予測して投資した時は大概負けている。ただし、市場のあり方が本来あるべき姿とギャップがあることに気づいて投資した時は勝っている」だそうだ。本来のあるべき姿にどう気づくのかさっぱりわからないが、金利がとかそんなことを言っていた。
Let’s chase the gap !
Web経済圏の中で、そのギャップを見つけて活かすべきだし、そうでない場合でも「価値差」を探すという視点を持ちあわせて行きたいと思う。