資本力で劣るならどうするか?
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君は海外に出ないのかと問われ
先日スナックで飲んでいた折に、Maroon5の「Sugar」を熱唱した。その様子を面白がってか、隣の人が話しかけてくれ、色々喋っていた。仕事は何をしてるんだとか、いくつだとかそんな他愛のない話であったが、「事業をやってるなら尚の事、君は海外に出た方がいい」と何度もオススメをされた。
「まだそんな事業フェーズではなく、将来的にはそういうこともしたいが、今は身の丈にあった金額を使いながら事業投資を行い、少しずつ拡大させています。」と回答した。
それでも、「君は海外に出た方がいい」ということはオススメされた。「Sugar」を歌う様を見てピンと来たようだ(笑)
後で名刺を頂いたが、超有名企業の役員の方で、とても驚いた。
資本主義を痛感した起業後の5年
思えば起業したての頃は、資本主義ということの意味など全くわかっていなかったと思う。徒手空拳で何でも切り開いていけると思っていたし、やる気とかアイディアが一番大事だと思っていた。
それはもちろん大事なんだけれど、それ以上に資本力が物を言う。それが資本主義社会なのだ。
資本力があると、
- 事業の選択肢が増え
- スピードが増し
- 収益が大きく出る
では、ベンチャー企業だとか、中小企業に出る幕はあるのだろうか、またはどうすべきなのだろうか?
小資本の戦略はニッチであるべきなのか?
ランチェスター戦略などと言う名前でよく聞くのがこの「ニッチ」戦略だ。
資本力で勝る企業に勝てないマーケットには打って出ず、ニッチなマーケットでNo1になり生き残る。というものだ。
これは一つの正しい選択肢だと思う反面、私は「ベンチャーらしくない」とも実は思っている。隙間産業で収益を上げることで、生き残れるし、特化したマーケットでは勝つことが出来るのだが、上手くいっても大きく当たることがない。という印象があるからだ。
冒険に出たのなら、お宝は盛大であるに越したことはない。
情報格差と集中投資
IT業界の黎明期からそうだが、この情報格差というものはチャンスであると思っている。いくら資本力がある会社でも、「何に投資するべきかわからない」場合、いくら資金があっても意味がなくなってしまう。
Webというものが浸透してきた今でも、
「Web上で資産形成をしたい場合、何にお金を使うべきか?」
という問に即答出来る人は少ないはずだ。
ちなみに私は、コンテンツ・ドメイン・ユーザー だと思っている。
これらの情報格差と持てるリソースを最大限集中させることが、ベンチャー企業がチャンスを作り出す方法だと思っている。
資金がないことを言い訳にしていないか?
話は戻るが、スナックで「まだそんな事業フェーズではなく」と発言したわけだが、この自分の発言を思い出して違和感を感じた。「果たして本当にそうなのか?」と。
もちろん資本力がないと何も出来ない。それは正論なのだが、それを言い訳にしていると感じたのだ。
現在私が持っているチャンスだと思えるアイディア(情報格差と集中投資のこと)は、Webメディアに関することだけである。
けれど、もし、どうしてもやりたいアイディアがあった場合、資金については何とかして集めるのではないか?と思ったのだ(実際そんな人もいっぱいいる)
つまり私に足りないのは、資金力以上に、アイディアなのかもしれないと思った。
very.tokyo内にビジネス情報コンテンツを
こう思えたのは、隣に座ってた人が明らかに異質だったからだ。
「この若者は何故商売で海外に出ないんだろう?」と訝しがる様な目線を送り、絶対に私が知る由もない、海外での儲けの情報を確固として持っているのだ。
そんな目線のお陰で自分を疑うことができた。
儲けに直結するような、コアな情報というものは中々その辺に転がっておらず、多くは人的に得ることになる。ただ、一般に出回っている情報の中から、仮説を立てて、アイディアを得るという作業はもっと自分自身に必要だと思った。
引越しMoreへの「集中」がある程度落ち着いたら、次は上記のドメインにて、情報メディアを運用しようと考えている。詳細は言えないのだが、扱う情報は多岐に渡るので、その中で「ビジネス情報コンテンツ」の運用を優先度を早めて展開しようと思う。
メディアの運用を行う中で「情報格差のある分野を見つける」ということを積極的にやっていきたいと思う。