「立場を取る」という技術をここ1年試してきた結果と気付き(2)
用例2「自責と問題の切り分けと完了」
リーダーは常にフラットに戦況(状況)を見つめる必要があります。
フラットに考えるには、睡眠時間は必要だし、過去の出来事に捕らわれてはいけません。
大事なのはフラットでいるということです。
自責と他責の話
「自責・他責」の話はビジネス用語でよく出てきます。
人のせいにする「他責」のスタンスでは、成長することがなく、
自分の問題として改善しようとする「自責」の方が個人の成長につながる
という考え方です。
企業の中においても、「自責」スタンスの人の方が会社を広範囲で見渡すので、出世していく人が多いです。
また、「自分の責任」なので諦めがついて、切り替えやすいというメリットがあると言われています。
僕自身も10数年この考え方に関わって過ごしてきました。
概ねこのスタンスでいることでOKなのですが、扱い方を間違うと良くない、とも思っています。
自責と問題の切り分けの話
自責スタンスでいる時に陥ってしまうのが、この課題の切り分けが出来なくなるということです。
Aという問題に対して、客観的に自身の責任が4:相手の責任が6だったとして、「自責」だからと言って、この4も6も解決しようとしては駄目です。4は自身で解決し、6は相手が解決するサポートしなければいけないのですが、ついつい「自責」スタンスを誤解するとこの6まで自分で解決してしまいます。相手から成長の機会を奪っています。またこれでは相手が成長しないので、組織は発展しません。
自責と完了の話
自責のメリットに、{「自分の責任」なので諦めがついて、切り替えやすいというメリットがあると言われています。}
という話をしましたが、例えば、客観的に自身の責任が2:相手の責任が8だったとして、簡単に「自責だからしゃーない」と切り替えるのは、難しいと思っています。(イメージですが、自責4:他責6くらいまでは、許容範囲でも、それ以上になると、厳しいのかなと思っています)人間なので、「ちくちょー!」「ふざけんなー!」と思って、中々うまく切り替えられなかったりするわけです。「自責が大事なのはわかってるけど、中々自責とは思えないよ!くそっ!」みたいなことです。
しかし、リーダーは常にフラットに戦況(状況)を見つめる必要があり、過去の出来事に捕らわれてはいけません。
ものごとを1つずつ「完了」させていく必要があるのです。
この状態を打破するのに、いい方法を思いついたのが、前のポストで書いた
「立ち場を取る」という方法を上手く使うことです。
問題に対して2段階の「自責」アプローチを取る技術
今ボクは、問題に対して、2段階でアプローチしています。
ステップ1:自身の課題と相手の課題を切り分ける。
例えば、
自責2:他責8
と自身で客観的に分析します。
これが、
自責8:他責2
自責4:他責6
とか色々あるわけですが、客観的に見ます。
実はこの客観は「客観」ではありません。客観的に見ようとした自身の「主観」に他ならないのです。
まずは、自身の本心として、問題を見ます。
ステップ2:全て自身の課題だという「立ち場」を取る
ステップ1を経た上で、全ての問題を自身の課題としてとらえるという「立ち場」を取るようにしています。
※感覚的には、超客観視点で問題を見ています。
自責だと思わずに、自責という立ち場を取ります。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、大きな違いです。
そうすることで、不思議と「ちくちょー!」「ふざけんなー!」といった気持ちは湧いてきません。
フラットに物事に取り組むことが出来ます。
全文を読み返しても上手く説明出来ている気がしませんが(笑)、「自責の立ち場を取る」ということを上手く使うことで、問題に向き合うことのストレスが大きく減りました。オススメです。
まとめ
「立ち場を取る」という技術を扱い出して、約1年ほど立ちますが、まだ使い慣れていないようなところや、改良できる余地があると思っています。今後もこうしたthins tips 系の内容はアップデートしながらシェアします。