思いのままにショートショートブログ
【1】
チェスにおける戦略と戦術の扱いが面白いと思った。
通常戦術は戦略に紐づくものだと思っている。
- 戦略決定・・・どこを攻めるか決めること
- 戦術決定・・・どう攻めるか決めること
と理解しており、似たような話だと、
- 目的⇔手段
- 論点⇔仮説
- 問題⇔回答
などだ。
ところがチェスにおける戦略の定義は「戦術をどう組み合わせるか決める」ことであり、戦術ありきなのだ。ちょっとした違いだが、エクセルの循環参照みたいな話で戦術がないと戦略が組み立てれないという点で特異だと感じた。
※このケースで言うところの戦術とは「短い打ち手の型」のことらしい。
【2】
1997年チェスの世界チャンピオンガスパロフはIBMのスパコンに敗れてしまう。
その後ガスパロフは人間とコンピューターが組んで戦うチェストーナメントを開催し、
戦術はコンピューター優位だが、戦略は人間に優位性があることを証明した。
自身のアバターを複数操って働く時代が来ると言われて久しいが、僕自身は自身の戦術的アバターをどんどん増やそうと思う。
【3】
Rizin沖縄大会に出場する皇治のドキュメンタリーをYoutubeで見た。K-1時代も色物であったが、何となく期待させる所があって、武尊との一戦などはワクワクして見ていた。
しかしその後勝ち星も実績も付いてこず、Rizinに移籍してからは完全に色物で、前回のバッティング問題なども相まって「もう終わった選手だな」と思い、興味も失っていた。
Rizin沖縄大会関連の動画を順繰り見て、たまたま再生されたのだが「華があるな」と感じた。これまでも華があるだのないだの一体何なんだろうなと思ったが、ふいに「発する言葉」だと思った。
この前3人の若手起業家の講演を聞く機会があったのだが、最も華を感じたのは、トークが上手い一人で、最も業績が良かった社長からはそういうものを感じなかった。発する言葉の問題なのだと思った。
【4】
赤ちゃんが砂嵐(ホワイトノイズ)でよく寝るというのは有名な話で、お母さんのお腹の中を思い出すらしい。
そのホワイトノイズと同様の効果を発揮するのが「POISON」らしいのだ。
かつで反町隆史が伝説のドラマGTOで主題歌として歌ったものだ。
ギターストリングや曲調がホワイトノイズと似ているそうで、うちの奥さんもリピートして子どもに聞かせていた。
僕は中学生の頃にGTOを見ており、POISONも聞いていた。
当時はミスチルやラルクが全盛の中「あんまり格好いい曲じゃないな。主演だからって無理やり歌ってるんだな。正直そんなに上手いとも感じない」と思っていた。
今でこそ真っ直ぐな歌詞で素敵だなと思うが、当時はそういう色物(鈴木紗理奈のブービーマジックよりはマシ)くらいの気持ちで聞いていた。
ポイズンが流れる。
ポイズンがリピートする。
ポイズンを僕も聞き続けている。
あの頃の感覚を思いだす。
ミスチルの方が良かったなと思っていた。
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ポイズンで寝れるか
【5】
ハゲの話の答えが一旦出た。
ある先輩に「(自分もハゲを気にしているのに)ハゲを必死で隠しているのも何だかダサい感じがするし、堂々としている自己確信の強いハゲには「もっと頑張れよ」と思う」と伝えると、自身の体験を共有してくれた。
新幹線で、ある男性アイドルを見た時に化粧をしていなくて肌がすごく汚かったらしく「何だ大したことないじゃん」と思ったという話だ。
これを聞いて「あれっ、マウンティングかな?」と思った。
若い頃に比べると大分ましになっていると思うが、自身のエゴの一端にはそういう性質がいる。
「俺はこのハゲとは違う」というマウンティングだとしたら、自分でもアホらしくて笑える。