ソリューションという言葉


解決という意味で知られているが、溶解という意味もある。

昔からコンサルタントの悪口としても使われている「コンサルタントは、問題を”解決”するんじゃなくて、自分の得意な論点に議論を絞って、結局問題を”溶かして”わからなくしてるんだ」といった具合。

こういう皮肉は嫌いじゃないので、何となく”そっちの意味”でこの言葉を捉えていた。

しかし本日、サウナ上がりにふと「枠を溶かすという意味か…」というフレーズが降ってくる。

おじさんになってくると、思考のフレームワークを使って仕事をする。その方が早いし、再現性もある。

ただ時として、このフレームワークを壊して考える必要性もある。

凝り固まった既成概念を”溶かして”再構築するプロセスをソリューションと呼ぶならば、前述の”問題を溶かして〜”の方が、ニセモノ感というか方便な感じがする。

昨今AIがすごい。最早概念上の問題ではなく、どう実用するかについて、自分自身をAIに適用させる必要がある。

より良いプロンプトを設計することや、プロンプトとその結果に再現性を持たせる為に頭に汗もかかなければならない。

私にとって、今こそがソリューションの季節なのだ。