いろいろ他、大風呂敷を広げるの語源を調べる
気がつけば、3月も終わろうとしている。早いのか、遅いのか。とかく激動の7期であった。
説明のしようがないが、とにかく濃かった。「何だこりゃ」というのが直近の感想である。
個人にとっても法人にとってもターニングポイントの1年だったと思う。
エコノミーで10時間。飛行機とサカナクション
このブログを書きながら、サカナクションの「Music」を聞いている。集中したい時のお気に入りの曲だ。会社をスタートさせて、2期やって全然ダメで、エストニアにノマド気取りで向かった機内で、ひたすらこの曲を聞きながら、仕事をしていた。
エコノミー席はビジネスマンにあまり優しくない。というよりは、前の席の人次第で、その時は幾分か良かったが、ひどい時は、”リスみたいな姿勢”でタイピングをしたりしていた。
セントレアから数少ないヨーロッパへの直行便、ヘルシンキ行の10時間10分のロングフライトである。機内が暗くなろうとお構いなしでひたすらタイプしていた(当時の周りの人すみません)。
機内でも恐らく100回以上聞いたであろうこの曲。ヘルシンキに到着すると、まだ昼であり、フェリーでタリンまで向かう。あの日きっと150回は聞いたであろう「Music」僕はこの曲が聞きたかっただけなんだ。10時間で3,000円の仕事は、大きなリスのお腹を満たすには少し足りない。
そしてこの曲を聞いている限り、1日がいつまでも終わらない気がする。
Ivar in NAGOYA
きたる、3/27-3/29 我が親友Ivar Kukurusaが、彼女と一緒に名古屋に来る。
エストニア国籍とドイツ国籍を持つ我が友は現在ドイツ在住。一昨年Mouseflowの交渉にケルンを訪れた時は、週末、当時コンスタンツに住んでいたIvarの家に滞在させてもらった。
不思議な男で、4つも年下なのに、そうは見えず、普通に尊敬している。
僕の立ち居振る舞いに1mmでも「ジェントルマン」があるとすれば、それはIvarの物真似だと言ってよい。
彼のエピソードは枚挙に暇がない。
ある日、僕がとても落ち込んでいたのだが、その時Ivarと共にフランスのシュトラスバーグを訪れていた。観光名所である200年も前に作られらという巨大な教会は、電気や蒸気の動力なしにゼンマイ仕掛けで、時計の周りをくるくると人形が駆け巡り、聖書の1節を再現していた。
落ち込みながらぼんやりと、アナウンスを聞いていると、『神はあなたを〜』
はいはい、「救うでしょ」と思っていたら、
『神はあなたを救いはしない』とこう来た。
何となく「B’zっぽいな!愛のままにワガママにっぽいな!」とか思いながら、驚いていると、
『Looking for you with love(愛と共に見守っている)』
何となくジーンと来た。家族以外にこんな存在がいてくれたらいいなと。
落ち込んでいたし、余計にしみたのであろう。
それを受けて、Ivarに感想をシェアしてみた。「僕は無宗教だし、宗教は死への恐怖を克服する為に生まれたものだと思っていたけど、親の様に自分を愛と共に見守ってくれる人がいると思うと嬉しいね」と伝えたところ、
「何言ってんだSho、俺はいつも愛と共にお前を見守ってるぜ!」とサラっと返してきた。
泣いちまうじゃねぇかこの野郎。思わずハグ。
絵に書いた様なナイスガイなのである。
ある日カールスルーエのCityCenterでコーヒーを飲んでいた。ホームレスが近づいて来て、何かを売り込んで来る。
「嫌だな…」と思っていた僕を傍目に、Ivarは、新聞を買ってあげ、タバコを3,4本あげて、「頑張れよ!」みたいなことを言っていた。
「ホームレス支援に興味があるんだね」と聞くと、「俺はホームレスは嫌いだ。でもあの人は、お金を得る為に対価を提供してきた。働いているんだ。そういう人たちを助ける義務が俺たちにはあるだろ?」
何なんだこのナイスガイは…
以来僕は、たまにビックイシューを購入する。
絵に書いた様なナイスガイである。
コンスタンツの港にある、有名な女神像を指して、「あれはビック◯ブで有名だよ」とIvar
Sho「人生とは、ビックブ◯を探す旅の様なものさ」
Ivar「じゃあShoの人生は今日終わる。オ※※※(共通の女友達の名前)が今日来るからな 笑」
絵に書いた様なナイスガイである。
大風呂敷を広げるの語源
常々疑問に思っていた。
「あいつは、大風呂敷を広げるけど、ちゃんとたためるのか?」
という指摘に対して、仮に四方の一辺が3mあろうが、ちょっと頑張ればたためるよな?
ということである。
そこで大風呂敷を広げるの語源を調べてみることにした。
余談だが、僕は風呂やサウナが大好きである。大阪にはおかしな先輩がいて、その人もサウナ好きなのだが、自分のことを「サウナの化身の生まれ変わり」と言って聞かなかった。「いくらサウナ好きだからってそんなアホな」と思っていたが、自身を顧みると、20数年忘れていたが、母方の実家は、風呂屋を経営していた。僕が覚醒的に風呂屋の倅であれば、あの人も又サウナの化身かもしれない。
さて「大風呂敷の語源」である。(この司馬遼風の書き出しを本人は気に入っている)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E5%91%82%E6%95%B7
昔は銭湯に行く時、風呂敷包みにほうぼう荷物を詰めて持って行っていたそうな。そうすると、やはり金持ちほど大きな風呂敷になったらしい(何かと荷物が多かったのだろう)
すると中には見栄っ張りもいて、「武士は食わねど高楊枝」よろしく、本当は荷物なんかないのに、風呂敷に綿などを詰めて、カサを増して「大風呂敷」にしていたそうだ。
「大風呂敷を広げる」はこのエピソードから発信されていて、実態よりも大きく見せたがる人のことを「大風呂敷を広げた人」と呼んだそうだ。
個人的に合点がいった。どんなに大きな風呂敷もたたもうと思えばたためる。
だったら、起業家たるもの、巨大な風呂敷を広げてやろうじゃねえか。べらんめぇ。てやんでぇ。
熱狂とエスカレート
このエピソードを書く理由はただ一つ。客観的に自分を見た時に、「イカれてる」と思ったからだ 笑
偉そうに語るが、7年通うBarが住吉にある。お互いに独立して7年のGibsonのオーナーの亀井さんは僕のほぼ全てを知る数少ない人だ。
他にお客さんもいない、帰りしなに、「吉丸さんのモチベーションってどこから来るんですか?」と聞かれたので、
「う〜ん、熱狂の中にあったらエスカレートするしかないんですよねぇ〜。じゃあごちそうさま!」
と言って帰った。明くる日上記のセリフを思い返すと笑えてきた「まるで薬中じゃねぇか」と。
のぼせている。風呂にでも入って、さっさと寝よう。